歴史や古い建物に興味があるカップルって意外と多いと思う。
日本であれば、有名なお城や遺跡なんかが観光するならメジャーだよね。
そんな歴史的に貴重な観光スポットが、実は厚岸にもあるというわけだ。
江戸時代、そして葵の御紋、と徳川にまつわる由緒あるお寺があって、桜の名所としても知られる観光スポットでもあるゾ。
ということで、今回は厚岸に来て歴史観光したいなら「江戸時代と厚岸の歴史、そして桜の名所としても楽しめる国泰寺跡」について紹介していこうと思う。
ゆっくり見ていってね☆
- 厚岸で歴史観光をしたい人
- 史跡国泰寺跡に行きたい人
- 桜の名所で桜と老桜樹を鑑賞したい人
江戸時代に建てられた古刹で、樹齢200年近い桜の木もあるんだ。
なぜか歳を重ねると歴史にも興味がわくのよね♪
今回記事の内容
- 江戸時代に創設された史跡国泰寺跡は史跡名勝天然記念物で桜の名所
- 国泰寺は厚岸神社の前身であり蝦夷三官寺として有名な古刹
- 敷地内に植樹された樹齢180年を超える老桜樹は圧巻の迫力
- 国泰寺跡では仏堂など多くの歴史観光を体験できる
- 厚岸郷土館に立ち寄って歴史の見聞を広げよう
- 厚岸で歴史観光するなら蝦夷三官寺 国泰寺跡を訪れよう
今回も記事の内容に沿って蝦夷三官寺、桜の名所としても有名な国泰寺跡を紹介していくからね。
江戸時代に創設された史跡国泰寺跡は史跡名勝天然記念物で桜の名所
厚岸町湾月(わんげつ)地区にある、「国泰寺(現 国泰寺跡)」は本州から開拓に来た和人やアイヌの人たちへの教化、ロシアへの日本の領土主張といった、さまざまな目的から江戸時代後期(1804年)に江戸幕府11代将軍「徳川家斉(とくがわいえなり)」の命によって建立されたんだ。
国泰寺は、歴史上・学術上において価値の高いものとして、1973年10月に「史跡名勝天然記念物」に指定された名高いお寺でもあるよ。
現存する建物は、ほとんどが後代の改修工事を経てはいるんだけど、敷地内に一歩足を踏み入れれば、江戸時代の頃のたたずまい(行ったことないけどw)を感じることができるというか、昔から不思議な感じがする場所だった。
また、蝦夷地における特異な歴史的役割を果たした重要なお寺として、裏手の愛冠(あいかっぷ)を含む、約13万1500㎡が国の史跡に指定されたんだ。
そしてそれだけじゃない、国泰寺跡は北海道でも有数の桜の名所としても知られていて、エゾヤマザクラが満開を迎える5月上旬から中旬は、それはそれは綺麗な昔話にでも出てくるような、見事な桜が敷地内を彩るゾ。
国泰寺は厚岸神社の前身であり蝦夷三官寺として有名な古刹
国泰寺には、元々厚岸神社の前身であった「神明宮(しんめいぐう)」が、現在の場所に移転をして「厚岸神社(あっけしじんじゃ)」となった歴史もあるんだよ。
神明宮とは、厚岸神社の草創時代(そうそうじだい)の社名で、その後に神明社(しんめいしゃ)、亀甲神社(かめのこうじんじゃ)などと呼称された経緯を経て、明治8年(1875年)に厚岸の総鎮守(そうちんじゅ)として、現在の「厚岸神社」と改称し今日に至っているんだって。
なんだか、何言ってのかわからなくなってくるでしょw
また、国泰寺は「蝦夷三官寺(えぞさんかんじ)」の一つでもあり、江戸幕府が1804年に現在の伊達市・様似町・厚岸町に建立した寺院でもあるんだ。
国の史跡というだけあって、国泰寺に所蔵されている歴代住職たちの手によって、書き継がれてきた記録「日鑑記」をはじめとする、貴重な文書や記録が残されていて、平成17年(2005年)には「蝦夷三官寺国泰寺関係資料」として、国の重要文化財に指定されたよ。
このように、国泰寺は厚岸のみならず日本においても、重要な文化財の役割を果たす、由緒あるお寺(古刹)として貴重な歴史観光スポットというわけだ。
敷地内に植樹された樹齢180年を超える老桜樹は圧巻の迫力
国泰寺跡には、古く天保元年(1830年)に、奥州(おうしゅう)石巻(宮城県石巻市)から移植された、樹齢180年を超えるオオヤマザクラの樹が植樹されている。
神々しく、迫力のあるその姿は、およそ200年の歴史をこれまで見てきたという時の長さを見た人たちに感じさせてくれるゾ。
このオオヤマザクラの樹は「老桜樹(ろうおうじゅ)」と呼ばれていて、樹の高さは約10m、幹周りは約3mあって長い枝が四方に張り出しているんだ。
国泰寺境内は道内有数の桜の名所だけれど、その桜の木の中でもこの老桜樹は一層色の濃い桜の花を咲かせてくれるんだ。
国泰寺跡では仏堂など多くの歴史観光を体験できる
国泰寺跡の広い境内には他にも多くの歴史的資産が存在するので紹介して行こう。
階段を登ったりする場所もあるから、天気の良い日に行くことをおすすめする。
仏牙舎利塔(ぶっしゃりとう)
境内に中央あたりに建てられている「仏牙舎利塔」は、1842年に6世住職 香国が近隣6か所から有志の寄付を募って建立した、高さ3mの石塔だよ。
仏舎利とは、お釈迦様の遺骨のことで、その中でも特にあごの骨のことを“仏牙”と呼ぶんだってさ。
塔の中には、文化2年(1805年)に、国泰寺初代住職の文翁(ぶんおう)が、奈良の唐招提寺(とうしょうだいじ)から、鎌倉の華蔵院(けぞういん)に伝来していたものを譲りうけた3粒と、天保11年(1840年)に香国が鎌倉円覚寺より、分譲された1粒が舎利容器に入れられて納められていて、北海道最古の仏牙舎利塔なんだよ。
馬頭観音堂(ばとうかんのうどう)
国泰寺跡の境内を右側奥に進んでいくと、登り階段が見えてくる。
その階段をすこし登ると姿を現すのが馬の供養のために建てられた「馬頭観音堂」で、堂内には、馬頭明王が祀られている。
ちなみに、馬頭観音とは、六観音(ろっかんのん)の一つで馬頭観世音(ばとうかんぜんおん)とも呼ばれているんだ。
頭上に馬頭を冠していることから、六道(ろくどう)の一つである、畜生界(ちくしょうかい)より迷い苦しむ人間を救う馬の守護神として信仰されている。
龍王殿(りゅうおうでん)
個人的に最もパワーを感じた(勝手な主観w)のがこの「龍王殿」だ。
龍王殿は、馬頭観音堂からそのまま、階段をさらに上に登った頂上に建立されている。
実のところ、厚岸湾を望むのように、高台の上に鎮座していた「神明社(現 厚岸神社)」の跡に建立されたのが、現在の龍王殿というわけだ。
周囲には、大きな桜の樹が植えられていて、これまた桜の季節には見事な桜の花を咲かせてくれるんだ。
実は龍王殿の中も、手で扉を開けるとかんたんにみることができるゾ。
この龍王殿の扉を開けて、中を覗いたときになんだか、エネルギーを貰ったような気がしたんだよね(おかげで今日も生きてます)。
ちなみに、龍王殿の意味を調べたけれど詳細がわからなかったのでわかる人はメールで教えてほしい。
色古丹松(しこたんまつ)
寛政10年(1798年)に択捉島(えとろふとう)を探検した、近藤重蔵が同島に”大日本恵登呂府(だいにほんえとろふ)”と題した標柱を建てて、千島(列島)における日本最初の領土宣言を行ったんだ。
その帰路に持ち帰っていた”グイマツ”を、創建以前の国泰寺境内の地に植樹したという思い入れ深い歴史がある。
厚岸では、この古木を「色古丹松」と名付けて厚岸町指定天然記念物に認定。
この木は学名をダフリカカラマツといって、シベリアやサハリンなどに多く自生する落葉樹の一つなんだって。
驚くべきは、その歴史からも見るとわかるように樹齢200年を超える点だ。
最早、神木といっても過言ではないんだろうね。
厚岸郷土館に立ち寄って歴史の見聞を広げよう
実のところ厚岸は、東北海道の中では古くから栄えたまちでもある。
そして、その長い歴史を多くの人に知ってもらうために昭和42年(1967年)に「厚岸郷土館(あっけしきょうどかん)」は開館したんだよ。
厚岸町には、数多くの遺跡(史跡)が残っているので、興味がある人は調べて現地を訊ねてみよう。
館内には、先ほど解説した国指定重要文化財「蝦夷三官寺国泰寺関係資料」でもある「日鑑記」や「正行寺本堂」環形資料をはじめ、多くの古文書・埋蔵文化財資料・民俗資料などが展示されていて、厚岸郷土の歴史がわかるようになっているんだ。
また、明治23年(1890年)に入植した、太田屯田兵らの開拓資料や、当時の道具、まちを再現した模型などもある。
さらに、アイヌ関連の展示物もあったりして、本当に当時の歴史を感じることができる貴重な場所でもある。
厚岸で歴史観光するなら蝦夷三官寺 国泰寺跡を訪れよう
さて、ここまで慣れない(厚岸の)歴史を紐解きながら、蝦夷三官寺が一つであり、桜の名所としても有名な、国泰寺跡について紹介してきたよ。
江戸時代(後期)まで、遡って歴史に触れられるとか正直、国泰寺跡が多くの歴女歴男に好かれるのかが、よくわかったと思う。
国泰寺跡
・住所:厚岸郡厚岸町湾月1丁目
・電話:0153-52-3064
・時間:09:00~16:00
・拝観料:100円(本堂)
・駐車場:門前、近隣に駐車可能
ちょこっと補足
厚岸町役場併設の海事記念館文化係までお願いするとガイドも希望があれば対応してくれるよ。
最後に、あっけし観光をこれから楽しみたい人のためにあっけし観光についてまとめた記事もあるので紹介しておくから、あわせて読んでみよう。
あっけしに来たらまず読め!ってことで、この記事では、あっけしの人気や定番の観光スポットを網羅して紹介するゾ。他でもないここあっけしは、ぼくが生まれ育ったふるさとなんだ。あっけしは、漁業や農業を中心とした一次産業が盛んなま[…]
それでは、ここまでの内容を振り返ってみよう。
今回記事の内容
- 江戸時代に創設された史跡国泰寺跡は史跡名勝天然記念物で桜の名所
- 国泰寺は厚岸神社の前身であり蝦夷三官寺として有名な古刹
- 敷地内に植樹された樹齢180年を超える老桜樹は圧巻の迫力
- 国泰寺跡では仏堂など多くの歴史観光を体験できる
- 厚岸郷土館に立ち寄って歴史の見聞を広げよう
- 厚岸で歴史観光するなら蝦夷三官寺 国泰寺跡を訪れよう
わたしも行くなら桜のシーズンがいいわね!
また、パワースポットではないんだけれど、実際に行ってみて各所を周ると、本当にエネルギーを貰ったような不思議な感じがするので、気になる人は行くしかないっしょ!
通年はもちろん、桜の季節になると迫力ある満開の桜をみることができるのも、国泰寺跡の魅力の一つ。そして、何よりも厚岸の歴史に触れて欲しいって思うんだ。
厚岸で歴史観光をするなら蝦夷三官寺と老桜樹を巡って、史跡国泰寺跡に行ってみよう。
Have Fun☆
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